ストラドビジョン、ドイツ・デュッセルドルフオフィスを開設
先進運転支援システム(ADAS)や、自動運転車両向けの物体認識AIソフトウェア『SVNet』を提供するStradVision, Inc.(韓国ソウル市、CEO キム・ジュナン、以下、ストラドビジョン)は、2022年5月19日、ドイツのデュッセルドルフに新オフィス開設する予定とし、ビジネス開発担当副社長のディーン・キムが責任者となることを発表しました。
ストラドビジョン ディーン・キム(Dean Kim)氏
ストラドビジョンでは、2020年2月にミュンヘンオフィスを開設しており、デュッセルドルフは第2のドイツ拠点となります。また、2022年3月には自動車部品製造大手のZF(ドイツ・フリードリヒスハーフェン)が、自動運転技術のポートフォリオを拡大するため、ストラドビジョンの株式を6パーセント取得したことを発表しています。ドイツでの新しい拠点の開設により、グローバルOEM、Tier-1サプライヤー、半導体メーカーとの連携を強化していきます。
デュッセルドルフの責任者となるディーン・キムは、Continental Koreaの営業・事業開発ADAS責任者、LG電子のHE事業部のスマートTVグローバルコンテンツ企画・運営リーダーを歴任。その後2019年にストラドビジョンに入社。今回、デュッセルドルフの責任者への着任により、グローバルのビジネス開発戦略や顧客・パートナーとの関係強化に取り組みます。
■ストラドビジョンCEO キム・ジュナンのコメント
ADASおよび自律運転の主な顧客やパートナーの多い、ドイツにて、2番目のオフィスを開設・運営することを楽しみにしています。今年は弊社がグローバルビジネスを拡大する上で非常に重要な年と考えています。この新しい拠点によって、主要なステークホルダーとのパートナーシップを強化してまいります。
■ビジネス担当副社長 ディーン・キムのコメント
ドイツは、ストラドビジョンのヨーロッパのみあらず世界ビジネスにおいても、非常に重要な国です。ストラドビジョンは様々なプロジェクトを経験した結果、お客様は、より緊密な協力関係を求めていることがわかりました。今回、ドイツで新オフィスの開設は、弊社の組織強化だけではなく、ヨーロッパでのビジネスの加速に寄与しています。
■世界中で採用された、物体認識AIソフトウェア『SVNet』
SVNetは、カメラ映像からディープラーニングによって検知する自動運転車両向けの物体認識AIソフトウェアです。自動運転レベル2、およびレベル3・4までのサポートをします。
過酷な気象状況や周囲の明かりが乏しい場合でも、車両が他の車両や車線、歩行者、動物、空き地、交通標識、信号機などの対象物を正確に検出・識別できます。また、LiDARやRADARなどの複数のセンサーとの統合によってサラウンドビジョンシステムを構築し、自動駐車の支援も実現します。
SVNetは14種類以上のハードウェアプラットフォームに対応しており、特許取得済みの技術によってネットワークパラメータサイズや必要とする演算量、メモリ使用量を少なくしながら、高い物体検出率・認識精度を実現します。製品特性に応じたチップ(SoC)への組み込みや、高価のセンサーを安価のカメラに置き換えが可能であり、競合社の製品と比較して、数分の一のコストでADASや量産自動車への提供を可能にしています。