AI物体認識のストラドビジョン、日本でのエンジニア採用を強化
先進運転支援システム(ADAS)や自動運転車両向けの物体認識AIソフトウェア『SVNet』を提供するStradVision, Inc.(韓国ソウル市、CEO キム・ジュナン、ストラドビジョン)は、最も重要な市場のひとつである日本の顧客に、より早く、より緊密なサポートを提供するために、日本でのエンジニア雇用を強化します。また日本だけでなく、アメリカ、ドイツ、中国など世界の主要市場で、AI/深層学習、アルゴリズム、プラットフォーム分野のエンジニアを採用します。
■グローバルでの量産プロジェクトに対応すべく、開発能力を強化
StradVision, Inc.は、完全自律走行車両の実現を目指し、ソウル、サンノゼ、東京、ミュンヘンに拠点を構え、データアルゴリズムのエンジニアをはじめとする170名以上のチームによって事業を展開しています。
SVNetは、すでにドイツ・中国市場をはじめ9社のパートナーと提携し、50種類以上のADASおよび自動運転向け車両に採用され、世界中で1300万台の量産車に導入される予定となっています。2021年4月には、ドイツの高級自動車メーカーや、ティア1(一次サプライヤー)との提携も果たしました。
今回の採用強化は、グローバルでのお客様のニーズや、より多くの量産プロジェクトに対応する体制の強化を目的としています。
〇ストラドビジョン CEO キム・ジュナンのコメント
「世界トップクラスの自動車メーカーや自動車部品メーカーが存在する日本は、ストラドビジョン にとって非常に重要な市場です。すでに私たちは日本のさまざまなOEM、部品メーカー、チップメーカーと協業しており、サラウンドビューモニターなどの最新のソリューションも展開しています。日本国内でエンジニアを採用することで、お客様やパートナーへのサポートをさらに強化していきたいと考えています。」
〇ストラドビジョン GM 佐藤寿洋のコメント
「すでに日本企業とのコラボレーションで12件の案件が進行中です。日本企業とのコラボレーションやローカライズに向けて、日本マーケットで一緒に働いてくれるセールススタッフ、エンジニアを広く募集しています」
■ニーズの高まる日本市場でもエンジニア採用を強化
ストラドビジョンは、日本国内でも自動車・半導体業界の顧客やパートナーと積極的な連携をしており、2020年8月には大手システムオンチップ(SoC)ソリューション企業である株式会社ソシオネクストと、日本市場へのSVNetの供給を拡大するための協業契約を締結しました。
日本を勤務地とする職種には、アルゴリズムの最適化と組み込み機器への実装を行うプラットフォームエンジニアや、開発プロジェクトや営業活動におけるエンジニアリング面でのサポートを行う、フィールドアプリケーションエンジニアなどがあります。
〇プラットフォームエンジニアの役割
・カメラキャプチャ/プレビュー機能のターゲットプラットフォームへの移植
・プッラットフォームはRENESAS R-Car Visionシリーズ、TI TDAシリーズ、nVidia w/GPUなど
・アルゴリズム・エンジニアとの共同作業
・社内デモの立ち上げサポート
・お客様とのコミュニケーション
〇フィールドアプリケーションエンジニアの役割
・自動車OEMやティア1(一次サプライヤー)と連携
・技術トレーニング/プレゼンテーションの準備と提供
・技術的な問題を診断し、お客様にサポートを提供
・システムのアルゴリズムパフォーマンスを検証
・ソフトウェア製品の実車での検証
・デモ車両への各種センサー・ソフトウェア・データの設定
・お客様とのコミュニケーション
各職種詳細な役割や応募要件などは、以下のStradVision, Inc.のWebサイトをご覧ください。
StradVision, Inc.Webサイト 採用ページ
https://stradvision.com/ja/career-ja/
■世界1300万車両で採用の物体認識AIソフトウェア「SVNet」
SVNetは、カメラ映像からディープラーニングによって検知する自動運転車両向けの物体認識AIソフトウェアです。過酷な気象状況や周囲の明かりが乏しい場合でも、車両が他の車両や車線、歩行者、動物、空き地、交通標識、信号機などの対象物を正確に検出・識別することができます。
特許技術によってネットワークパラメータサイズや必要とする演算量、メモリ使用量を少なくしながら、高い物体検出・認識精度を実現します。製品特性に応じたチップ(SoC)への組み込みや、高価なセンサーをカメラに置き換えた利用が可能で、競合他社の製品と比較して、数分の一のコストでADASや量産自動車への提供を可能にしています。
現在、ドイツ・中国市場をはじめ9社のパートナーと提携し、51種類のADASおよび自動運転向け車両に採用され、世界中で1300万台の量産車に導入される予定となっています。また、欧州でのレベル4自律走行バスプロジェクトをはじめ、欧州と中国で複数の生産プロジェクトに取り組んでおり、すでに中国の道路でADAS車両を展開しています。
2021年4月にはドイツの高級車メーカーへのナビゲーションおよび車線維持支援システム向けAR(拡張現実)技術提供や、世界的なティア1(一次サプライヤー)への自動駐車支援向けサラウンドビューモニタリングシステムのOEM提供に関する提携を発表しています。